Musigny Vieilles Vignes1945Domaine Comte Georges de Vogue
ミュジニ ヴィエイユ ヴィーニュ1945年ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォギュエ
我が人生No1ブルゴーニュ赤ワインに指定した、初めてのワイン。
深々と降り積もる雪の中、聞こえるのは自分の息と踏みしめる雪の音のみ。
透き通った雪景色の中をひたすら我が家に向かって歩を進めていく。
なんという透明感・・・。寒さも忘れその恍惚たる自然界に身を浸らせる。
キーン~~~という耳鳴りがしたと感じた瞬間(とき)、
遠くに我が家の灯りが見えてくる。その刹那に己の居場所を再認識する。
ヴォギュエのミュジニは中々微笑んでくれない(^^;
当たり年の場合、7年、10年、12年と歩を進めても近寄り難い・・・、
そして15年巧く当たれば報われたりして感動の領域に入るが、
直ぐにまた拒否られ失望し、そのまま20年待たされたりする。
こんなに難しいワイン他にある??といつも思うが・・・、
世紀末の1999年、この伝説のワインを付き合いのあるサンフランシスコの
ワイン屋からオファーを受けた。ぶっきら棒な物言いの店主は、
「液面は低いが試す価値があるワイン!」と!
当時の価格で$750!ノリで即決し他のワインと共に2週間後に到着。
直ぐに隠れ家レストランに預け、半年後の画像がこれ!
収量の少なさからの凝縮した色調は、クロ デ ランブレ1945年と同じ美しい、
艶々のガーネット色。
透き通るような透明感、その美しさにゾクッとするような妙な感覚を覚える。
しかし、シャンブレ(室温に馴染む)するとそのシルキーさが温かみに変化(へんげ)
、酒齢半世紀を超えたワイン殿下の自己主張が始まる・・・!
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